いつもやるべき作業(タスク)を先延ばしにしてしまう、「先延ばし常習犯」
「先延ばし常習犯」を克服するために、最初に見直すべきポイントは身の回りの「環境」です。
人の心理状態や習慣は、身の回りの環境に大きく左右されます。
自分の頭を悩ませている先延ばしグセも、実は自分が身を置いている「環境」が「先延ばし」を誘発しているかもしれません。
「あとで(やる)」を「すぐに(やる)」に変える1番簡単なアプローチは「環境を整える」ことです。
それでは具体的に見ていきましょう。
この記事を読めば、これができる!
自分の中の「やる気スポット」を見つけよう
「環境」を変える1番簡単な方法は、自分がやる気になれる場所、つまり「やる気スポット」を見つけて、そこに移動することです。
やる気スポットは人それぞれです。
仕事や勉強のために、書斎や机の上にかじりつく必要はありません。
ちなみに私のやる気スポットは、「トイレ」と「お風呂」です。
「お風呂」は自分の考えをまとめたり、新しいアイデアを考える時に集中できる場所です。
「トイレ」は暗記作業、つまり学んだことをインプットする場所として最適な場所です。
しかし、時には「お風呂」がインプットの場所に変わることもあります。
まずは、自分の中の「やる気スポット」を見つけることから始めてください。
どんな場所でも「やる気スポット」になります。
「やる気スポットの見つけ方」
- 過去でも、これからでも何かに「集中できた」と思えた場所があればその場所をメモする。
- ①の場所で「うまくできた」「成功した」事をメモする。
- ①と②を繋げて見える化する。
(例)
このように、集中できた場所(環境)と成功体験を結びつけておくことで、そこが自分の中の「やる気スポット」になります。
一度見つけたやる気スポットに移動してもやる気が出てこない時は、また別のやる気スポットを探してください。
そうして常に自分の中の「やる気スポット」を更新していきましょう。
身の回りから「誘惑」を排除せよ
やるべき作業(タスク)を前に、
楽しい誘惑に負けて先延ばししてしまうのは、先延ばしの王道のパターンです。
では、そうなる理由は何でしょうか?
それは、自分の手の届くところに誘惑となるモノが置いてあるからです。
つまり、自分の身の回りが先延ばしへ導く環境になっているという事です。
先延ばしの原因がわかれば解決法は簡単です。
先延ばしへと誘惑するものを、身の回りから排除すればいいのです。
排除するといっても、スマホやテレビを捨てるのは難しいですよね。
そこで、ダンボールを使った誘惑の排除方法を紹介します。
用意するもの
方法
- やるべきタスクに使わないモノは、全てダンボール箱の中に入れる。
この時ていねいに入れるより、ブルドーザーのようにガガガーっと一気に入れた方がスッキリします。 - ダンボール箱の口をガムテープでとめる。
- ダンボール箱を手の届かない所に持っていく。
①〜③までやっても3分もかかりません。これで準備完了です。
もしタスク中にスマホを取り出したくなったら、
- ダンボール箱を取りに行く
- ガムテープをはがす
- スマホを取り出す
この3ステップをクリアしなければいけません。
このように誘惑のものを手に入れる手間を面倒くさくする事で、先延ばしを減らすことができます。
とても簡単な方法ですが効果は絶大です。
ぜひ自分で試して、その効果を実感してください。
リマインダーを使ってやるべきタスクを明確にせよ
皆さんの中にも、iphoneのリマインダー機能を活用している人は多いと思います。
「リマインダー」とは「思い出させるもの」という意味です。
このリマインダー機能を先延ばしの克服に使うことができます。
方法
- やるべきタスクを付箋やメモに書き出す
- ①を目につきやすい場所に貼る
リマインダー機能を利用し、やるべきタスクを明確に可視化することで先延ばしグセを抑えることができます。
このようにやるべきタスクを先延ばししたくなった時にリマインダーを見ることで、やるべきタスクを明確に思い出すことができ、先延ばしグセを抑えることができます。
紙に書く。
それを目につく所に貼る。
やる気を起こさせる環境づくりとしては非常に簡単な方法ですが、効果は十分にあります。
リマインダーの進化版:連想リマインダー
ここで紹介する「連想リマインダー」は前述したリマインダーの進化版です。
リマインダー機能を利用してもまだやる気が出ずにダラダラしてしまう人は、こちらの「連想リマインダー」を試してください。
連想リマインダーとは、リマインダーを文字ではなく、イラストや写真などのビジュアル素材に置き換えるというものです。
ここでのイラストや写真はやるべきタスクと関係のないものでも、文字だけのリマインダーより効果があることがわかっています。
用意するもの
身の回りの環境の中で目立つ(違和感のある)ビジュアル素材
方法
- やるべきタスクを決める
- 用意した違和感のあるビジュアル素材と①で決めたやるべきタスクを組み合わせる
リマインダー | やるべきタスク |
モアイ像の置物 | 洗濯物をたたんでしまう |
フラフープ | メールをチェックする |
タヌキの置物 | 掃除機をかける |
木刀 | 筋トレをする |
大きな石 | ストレッチをする |
このように、部屋の中に明らかに違和感のあるビジュアル素材が置いてあれば、そこに必ず目がいくはずです。
すると「タヌキの置物」に目が行ったら「掃除機をかける」というリマインダー機能が働き行動につなげやすくなります。
まとめ
人は身の回りの環境を変えるだけで、心理状態が簡単に変わります。
その気になれば自分の身の回りの環境を整えることは簡単です。
身の回りの環境を整え、「あとで(やる)」を「すぐに(やる)」に変えていきましょう。
先延ばしをせずに、すぐに行動することで仕事やプライベートが充実し、人生の幸福度もアップするはずです。